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2007年3月31日 (土)

3月30日 田安門の桜図

Dscn1165 皇居の桜は、今が盛りとばかりに咲き誇っていました。九段会館に宿泊した朝、まず、靖国神社に参拝し、お濠に沿って歩きながら・・・桜を想い、息子たちを想い、これからの私たちの生活を想い・・・気持ちを新たにできたことを感謝しました。

ー さまざまなこと おもひ出す 櫻かな(芭蕉) ー

2007年3月30日 (金)

3月29日 山女(あけび)図

Dscn1164 この2日間、東京にいる息子たちに会いに行ってきました。それぞれに元気溌剌で一安心です。29日の夕方帰宅しましたが、出かける前にいただいたアケビの花が、まだきれいに咲いていたので、今日はこれを描きました。私は、アケビに雄花と雌花があって雄花にはおしべの集まり、雌花にはめしべの集まりが付いていることを初めて知って驚きました。(こんなことは常識だったのかな~?) 花の多くは、一つの花におしべとめしべが寄り添っているのに、アケビは離れ離れになっている・・・ちょっと寂しい花ですね。

2007年3月29日 (木)

3月28日 小皿図

Dscn1163 前日の二枚と、この蝉・兜虫・蜻蛉文小皿三枚を合わせて、虫シリーズ完成です。考えればちょっと季節はずれですが、沢山作った物の中でも愛着があり、いまもよく使っているものです。

3月27日 蟻・蝶文小皿図

Dscn1162 これは自作の虫シリーズ小皿で、5枚組みのうちの蟻と蝶です。・・・ここまで書いて、私が若い時分、習字塾を開いていた頃のことを思い出しました。その時、小さい子供たちに漢字の面白さを伝えるために、虫の付いた漢字(例えば、蛸・蝮・蛙・蟋蟀)や、魚の付いた漢字(例えば、鮒・鮑・鰹)、鳥の付いた漢字(例えば、鴉・鳳・鶯)などなど・・・を教えていました。そんな難しい漢字を~?とお思いでしょうが、決まりきった文字を習っている時より、「エ~ッ!こりゃむずかしいな~!」と言いながらも、目を輝かせて生き生きと練習します。“画数が多い漢字は子供には難しい”というのは、大人の傲慢な思い込みです。・・・そんな折の子供たちの楽しそうな姿から私はいつもパワーをもらっていました。今でも時々思い出します。

2007年3月27日 (火)

3月26日 ポプリン図

Dscn1130 この古布の端切れは、10年ほど前に地元の骨董屋さんで見つけたものです。図柄がとても可愛らしくて、描かれているものをよく見ると、大正~昭和初期の女性が憧れた“ハイカラな生活”を彩る小物が並んでいます。口紅・香水・縫いぐるみ・ラケット・花束・・・etc。レトロな雰囲気を醸し出しています。

ポプリンというのは織物の名前で、縦糸に絹、横糸に毛や木綿を用いて織られた布です。フランス語のようですが、私はこの言葉の響きも気に入っています。・・ポプリン・・と声に出すと、心もはずみます。

2007年3月26日 (月)

3月25日 れんげ草図

Dscn1129 今朝は激しい雨音で目が覚めました。春の嵐です。日曜日なので、しばらく雨音を聞きながらまどろみの中にいました。午後になり、晴れ間がのぞいてきたので散歩に出かけ、れんげを摘んで帰って来ました。少しぬかるんだ畑に入り、より花色が濃そうなものを選び手に一杯摘みました。空にかざしてみると、くるくると回りながら飛んで行くように見えました。

今日の般若心経は、能登の人たちの無事を祈って書かせてもらいました。

2007年3月25日 (日)

3月24日 クリスマスローズ図

Dscn1128 愛読書の一つに『菜根譚』があります。これは、優れた人生の書として、昔から多くの人々に読まれてきた書物です。著者は洪応明、明代に書かれた物で、江戸時代にわが国に伝わってきました。簡単にいえば“儒・仏・道を融合した処世書”ですから、融通無碍な日本人にぴったり合ったのではないでしょうか。そこが本場中国よりも、日本で人気があった所以でしょうね。

心経を書き終えてから、何気なく開いた箇所に「悟りの境地(後集32)」が出てきたので、ちょっと紹介します(守屋洋氏の訳文です)。

「静かさを愛する人は、流れる雲やものさびた石を眺めながら、幽玄の世界に心を遊ばせる。華やかさを好む人は、妙なる調べやあでやかな舞を鑑賞しながら、浮世の憂さを忘れる。これに対し、悟りの境地に達した人にとっては、やかましかろうが静かであろうが、華やかであろうがわびしかろうが、身を置くところすべてが理想の天地となる。」・・・どうですか、解りやすいでしょう!私は、この本を読むたびに、なにかホッとして無駄な力が無くなるような気がします。

2007年3月24日 (土)

3月23日 椿図

Dscn1127 裏の椿が、まだわずかに花をつけていました。残さず切ってもこれだけでした。玉之浦・肥後京錦・金魚葉・赤侘助・・・鉢に生けてみるとやっぱり可愛くて、あらためて「椿はいいな~」と感動しました。今から作品にしてみようと思っていますが、多分、今シーズンはこれで描きおさめになるのかな?それにしても、今までになくこの冬は椿に心とらわれて、一体何枚の作品を描いたでしょう!おかげで、ミモザも白木蓮も時期を逃してしまいました。残念です。でも、これからは・・・桜・山吹・うつぎ・山法師などなど、大好きな花々が次々に咲くので、今からワクワクしています。心身ともに充実した状態で次の季節を迎えようと思います。花たちよ、どうぞいっぺんに咲かないでおくれ!順番に順番に・・・!

2007年3月23日 (金)

3月22日 岩絵具図

Dscn1126 岩絵具には、天然・新岩・準天然・合成と四つの種類があります。天然の物は鉱石を砕いてつくり(例えば群青は藍銅鉱・緑青は孔雀石など)、粒子は粗い物から細かい物まであって、細かくなるに従って色彩は淡くなります。粒子が違うものを混ぜることはできません。天然の岩絵具はそれ自体とても美しいので、私は本来の色を損なわないように、あまり混ぜることはしません。“新岩”というのは人工的に作った石で、従って色の種類も豊富で使いやすく作られています。私はだいたいこの2種類を使って描きます。日本画を習う人は、岩絵具の溶き方から教わるのでしょうが、私はすべて独学でやってきたので、失敗も多くあり、時間もかかりました。しかし、文字通り“体得”してきましたので、「絵具の個性は知っている」と思っています。色の種類は沢山あるので、私は食べ終わった岩海苔やジャムなどの壜を洗い、それらを入れて棚に並べています。なかなか美しいですよ!

2007年3月22日 (木)

3月21日 星空図

Dscn1125昨日の夕方6時より、岡部町『ギャラリー未来』で5月18日~30日まで開かれる“Tシャツ展”の打ち合わせがあり、ユニークなTシャツアートで活躍されている北川純氏を中心に、出品者7名が集合し、ワイワイと話し合いました。以前、この企画をオーナーの有泉さんから聞いた時、私の中にあった好奇心の虫がザワザワと動き始め、「私も参加させて!」と相成った次第です。この日は、魂がキラキラ輝いている若いアーティスト達と交流を深め、学生時代に戻ったような楽しいひとときを過ごしました。長い打ち合わせも終わり、外に出ると、岡部町の夜空には輝きを増した星が瞬いていました。

ちなみに、このTシャツ展のタイトルは、「めざせ!世界遺産Tシャツバトル展」に決まりました。すごいでしょ~(笑)

2007年3月21日 (水)

3月20日 水滴図

Dscn1124 これらは、現在愛用している水滴です。作品にも度々登場しますが、右上の葡萄文様の四角い水滴が、一番のお気に入りです。伊豆の作家の物で、およそ30年ほど前に手に入れたものです。左の2つは、地元の骨董店で見つけた江戸期の物で、右下の丸いのは、倉敷の骨董店で買った古備前(?チョット怪しい)です。いずれにしても、気に入った道具を傍に置いておくと、安心して仕事が出来ます。慈しんで使っていると、物にも魂が宿ってくるような気がします。

2007年3月20日 (火)

3月19日 ベトナムの椿図

Dscn1123 このごろ、とても空気の冷たい日々が続いています。お日様がかくれると、一層寒さが身にしみます。私は昔から暖房が苦手で、よほど寒い日でないとストーブはつけません。子供たちが幼い頃、「お母さん、家の中の方が寒いよ!」とよく言っていました(笑)。従って、当然アトリエには火の気がありませんから、着膨れて制作しています。

さて、今日の心経に描いた絵は、とってもめずらしく、寒さとは縁遠い“ベトナムの椿”です。ご近所の知子さんが、自宅のベランダで育てたものを持って来てくれました。そういえば・・・「いいものがあるよ」と先週耳打ちしてくれたのはこれだったんですね!椿イコール寒いというイメージがあるので、まさかベトナムに椿が咲こうとは思ってもいませんでしたが、皆さんはご存知でしたか? 所変われば品変わる・・・日本の椿に比べ、葉は枇杷の葉にそっくりで、花びらもズッと肉厚です。

2007年3月19日 (月)

3月18日 黒椿図

Dscn1122 昨日は制作を頑張りすぎました。私は昼型人間で、制作も夜はほとんどしませんが、昨夜のように時々止まらなくなる時があります。ですから、今朝はゆっくり紅茶を飲みながら、台所の高窓に長方形に切り取られた空をぼんやり眺めて過ごしています。表具屋さんにいただいた黒椿を描いた作品は、自分なりに満足のいくものに仕上がったので、白雲も穏やかに流れているような気がします。裏打ちが出来上がるのが楽しみです。

2007年3月18日 (日)

3月17日 小鳥たち図

Dscn1121 今朝は久しぶりの雨が降り、台所の窓の外で、ポタポタと葉に落ちる雨音が心地よく聞こえました。小鳥たちの囀りも喜びにあふれていて、私もお茶を飲みながら幸福感に浸っています。雨音をじっと聞いていると心が“空”になり、時間も空間も無限の広がりを感じます。台所でどのくらいの時間が経ったことでしょう・・・現実に戻って・・・さぁー今日も一日が始まります・・・早くお掃除をすませてアトリエに入りましょう。

2007年3月17日 (土)

3月16日 地獄・極楽図

Dscn1120 江戸幕府三代将軍家光が、沢庵禅師を招いての有名な問答の一つに“地獄・極楽問答”がありますが、皆さんご存知でしょうか?

家光:「地獄・極楽とは何か・・・」

沢庵:「地獄・極楽は、要するに私たちの心の上のことであって、心が浄ければ、身体はどこにあっても極楽です。心が穢れておれば、たとえ金殿玉楼に住んでいても、そこは地獄です。心が浄いというのは、自我(エゴ)の一念を捨てること、自我に執らわれる心を捨てるなら、そこに大きな、ひろい、光に満ちた自分が見いだされましょう。そこが極楽です。」(松原泰道『沢庵』)

“自我(エゴ)に執らわれる心”これが全ての悩み、全ての争いの原因ですね。これが無くなれば、苦しみなど無い心穏やかな日常となり、戦争など無い平和な世界になるわけですから・・・。以前、中村天風の「人生は心一つの置きどころ」という言葉を紹介しましたが、表現こそ違え、偉い人は一様に同じ境地にたどり着くものですね。私も修行!修行!

2007年3月16日 (金)

3月15日 椿図

Dscn1119 中村天風は、「積極的というのは、心の尊さ強さ正しさ清らかさが失われない状態をいう」と、その著書『自分に奇跡を起こせ!』で述べており、さらに「この4つの中のどれか1つでも欠ければ、絶対積極ではなくなる。4つの柱が揃ってはじめて“大我を生きる人”になれる」と言っています。なかなか奥が深い言葉ですが、生まれた時に神様から平等に与えられた“良心”を本に生活していれば、尊さ・強さ・正しさ・清らかさは自然に育ってゆき、積極的人生へ進めるように思います。ここに描いた椿は、今、見ている前でポトリと花を落としました・・・短い花の一生です。翻って人の一生は、その考え方・過ごし方で長くも短くもなります。私はお釈迦様のように、人の一生を“一切皆苦”とまでは思いませんが、確かに苦しく辛いことは多いですね。天風の言う積極的人生とは、“苦しみを取り去り、喜びを呼びこむための方法”と解釈することも出来ますが、どうでしょう?

2007年3月15日 (木)

3月14日 椿図

Dscn1118 この冬も何枚の椿の絵を描いたでしょう!やっぱり椿の花は魅力的ですね。花にはそれぞれ個性がありますが、その中でも椿の花には“意思の強さ”を感じます。堅い枝に堅い葉をつけ、美しい花びらをつけ・・・。眺めていると背筋がシャンとしてきます。以前、岡部町のギャラリー未来で聞いた話しですが(たしか、みすずさんだったかな~~)、「椿の前では、決して嘘をついてはいけない」という言い伝えがあるそうです。何故なのかは聞きそびれましたが、感覚として納得できるような気がしたことを憶えています。その本意は今でも解りませんが、一輪挿しただけで空気までもが張りつめるので、フニャフニャした気持ちでは向き合えないことは事実です。

2007年3月14日 (水)

3月13日 佐藤はるひさんの本図

Dscn1117 今朝、注文していた佐藤はるひさんの本『メキシコの大地に抱かれて』が届きました。ドキドキしながら荷を解き、手にした時に感動して、「おめでとう」の言葉が自然に出てきました。2月23日の文に、島田正治氏のことを書きましたが、氏のお宅に初めて伺った時、たまたまはるひさんの高校受験の発表の日で、合格の電話を受けてご両親と一緒になって喜んだ思い出があり、その後お会いした時のとても明るく理知的な印象と共に、私の記憶の中に強く残っています。そんな可愛いお嬢さんが、素敵な女性に成長され、こんな立派なエッセイを出版されるようになろうとは・・・。この本の推薦のことばは、かつて一緒に仕事をされていたというNHK名物アナウンサーの山川静夫氏から寄せられていますが、締め括りの部分に次のように書かれています。「・・・・・自分の父親の慈愛は十分わかっていても、それをことばで表すのは、なかなか難しいものですが、はるひさんはこのエッセイによってみごとに父親の正治さんを表現しました。よかったね、はるひさん。うらやましいよ、お父さん!」・・・氏の嬉しそうな顔が浮かんできます。

2007年3月13日 (火)

3月12日 御赤飯図

Dscn1116 昨日、アールアン社長と額屋のんのん、それに大野さんも一緒に横浜の個展会場に行きました。帰りも辻堂駅まで車に乗せてもらいましたが、途中で夕飯をとりながら四人でゆっくり話しをする機会を得ました。出会いから今までのことを振り返ってみたり、これからの夢を語ったり、本当に楽しいひとときでした。夢を持つのは、なにも若者だけの特権ではありません。物理的な若さだけが若さでもありません。大野さんが御赤飯をこしらえてきて下さったのも、“これからの私”へのエールだと思い、心から嬉しくなりました。私の周りには、このように支えてくださる友人達がいます。こうした人たちのおかげで、心身ともに喜びと力が湧き出て、創作するエネルギーになっているんだと、近頃つくづく感じています。

2007年3月12日 (月)

3月11日 富士山図

Dscn1114 3月8日より、京急百貨店上大岡店で原画・版画展を開いています。今日はサイン会があったので行ってきました。とても大きな百貨店で、七階の人通りの多い場所に原画と版画がバランスよく展示され、それを大勢の方々が見て下さっていて本当に嬉しかったです。ここに描いた富士山は、行きの新幹線の中から写生したものです。右が新富士駅の手前で、左が三島駅手前の図です。雨上がりだったので、白い雲がモコモコと湧きあがっていて、いっそう美しく見えました。

2007年3月11日 (日)

3月10日 チューリップ図

Dscn1113 今日は、二日前に描こうと思っていたチューリップを描きました。私は多くの花の中でも、一重の花が好みです。でも、チューリップに限っていえば、八重咲きが大好きです。細い茎をうねらせた先に、モコモコと湧いてくるように咲かせた花びらはボリュームがあり、まるでシュークリームのようです。花の終わりも素敵です・・・ゆっくりと時間をかけて、魅力的な散り様を見せてくれます。

2007年3月10日 (土)

3月9日 摩訶不思議図

Dscn1112 絵を描いていて、よく受ける質問があります。「どのくらいかかって描かれましたか?」と・・・。それに対して、簡単にかかった時間だけを答えていいのかどうか困ってしまうことがよくあります。なぜならば、作品の出来は時間では計れないからです。以前、“簡単な事ほど奥が深い”話しを書きましたが、作画にしても全く同じことが言えます。良い作品が出来上がる時は、本当に無駄な動きも無く、絵具も無駄なく、短時間で出来てしまいます。それとは別に、表現がうまくいかず迷路に入り込んでしまった絵は、なかなか生かしてあげることができません。でも、そんな作品も簡単な線や色を加えてあげることで、甦ってしまう時があるのですから、本当に摩訶不思議です。

2007年3月 9日 (金)

3月8日 ファックス図

Dscn1111 昨日“ombak”で買ってきたチューリップを心経に描こうと思って、「さあー!」と気合を入れて紙に向かった瞬間、電話のベルが鳴りました。あわてて行ってみると、奇妙な音と共に電話機から白い紙が現れてきました。我が家に来た始めてのファックスです。実は、我が家は1週間前まで黒いダイヤル電話でした。世の中がどんどんIT社会へと変わっていく事にチョッピリ抵抗して(・・本当はただの面倒くさがりです・・)、周りから珍しがられながらも、さして不便も感じないままダイヤル電話で過ごしていました。ところが、いよいよ仕事の都合でファックスが必要となり、プッシュホンに変えたという次第です。・・・その記念すべき最初のファックスは、私の作品をジクレー版画にして発表してくれているAPJからでした。とにかく、電話機から少しずつ姿を現してくる印刷された紙を見ていると、妙に感動してしまいました。こうした科学の恩恵を受けていながら、人はその原理をどれだけ理解しているでしょう?今の世の中は、まさに魔法の時代ですね!

2007年3月 8日 (木)

3月7日 縞図

Dscn1110 簡単な事ほど、奥が深いように感じます。例えば、“墨をしっかり磨る”ということは、お習字を習い始めた初心者が教わることで、誰もが聞いている訳です。しかし、それはその言葉の表面を聞いただけにすぎません。私も五歳から墨をすり、筆を持ってきていますが、近頃とても大切だと思うことは、“墨をしっかり磨る”ということなのです。数十年かかって、この言葉の持つ本来の意味が、やっと理解できたような気がします。当たり前の言葉の持つ力は、なかなかどうして侮れませんね。

2007年3月 7日 (水)

3月6日 縞図

Dscn1109 今朝、友人の美代子さんから「蕨入りのシラスご飯を炊くので、お昼に来ませんか」と、お誘いの電話がありました。私がこのところ忙しくしているので、ゆっくり庭をながめながら、おしゃべりをしながら食事をして、英気を養ってほしいとの心遣いでした。持つべきは友ですね~喜んでお誘いを受けました。美代子さんの幼馴染の澄ちゃんと三人で、蕨入りシラスご飯・蕗の薹と桜海老の天ぷら・赤カブのサラダ・澄ちゃんちの菜園サラダ・・・と、“春の香り満載!特製昼食”をいただきながら楽しい時を過ごし、心身ともにリフレッシュしました。また三人でスケッチにでも行きたいな~。

2007年3月 6日 (火)

3月5日 あひる型急須図

Dscn1108 昨日に続き、柳宗悦の言葉です。「日々の生活こそが、全ての中心なのであります。」何の変哲もないこの言葉の中に、鋭い真理があるような気がします。“生活の中にこそ健康美があり、生活に役立とうとして生まれた身近なものの中に美が生まれる・・・”宗悦は民芸運動の開拓者であり、生涯かけて名も知れぬ民衆の労作を称えた人であることは広く知られていますが、この言葉はその全てを集約していると思いませんか?私の座右の銘でもありますから、「日々の生活がちゃんとしていなければ、良いものは生まれないよ!」と、息子たちにも言い聞かせて育てました。・・・ちゃんと生活してるかな~?あやしいな~?

2007年3月 5日 (月)

3月4日 縞図

Dscn1107 柳宗悦が、『織と染め』の中で「縞こそは織が与える一番原素の模様だと云っていい。縞は模様の始めである。」といっています。縞は本当に素朴で単純で、それでいて奥が深く粋な柄ですね~。単に縞模様といっても、縞の太さや色の組み合わせで、無限の広がりを持っていますから・・・。縞柄がポピュラーになったのは江戸期からだそうで、そうした歴史の中で女性たちが競って様々な縞を生み出し、各家に代々伝えてきたものが「縞帖」(スクラップブック)です。私たちは今、この残された「縞帖」を見る事で、先祖の美的センスに驚かされ、精神の豊かさを感じ取ることができます。これこそ“伝統”でしょうね。

2007年3月 4日 (日)

3月3日 三春雛図

Dscn1089 今日は雛祭りです。桃の節句は、言わずと知れた“女の子のお祭り”ですから、娘のいない我が家では、毎年ささやかに祝います。今年は、桃の花と友人からいただいた折り紙の雛人形を飾りました。ここに描いた三春雛は、時折作品にもします。そして、そこには決まり事のように『詩経』の中の「桃夭」を書くことにしています。「桃ノ夭々タル 灼々タル其ノ華 コノ子于ニ歸グ 其ノ室家ニ宣シカラン・・・・」この詩も、嫁ぐ娘の幸せを願う詩です。それにしても、三春人形は表情も動きも本当にユーモラスで、若い頃から大ファンです。一度、福島の三春町へ行きたいと願っているのですが、未だ実現していません。

2007年3月 3日 (土)

3月2日 裸雛図

Dscn1088 まだ雛祭りの一日前だというのに外はポカポカ暖かく、まるで四月の陽気です。久しぶりに朝からゆっくりと用事を済ませ、アトリエに長く座っています。やっぱり、私はここで過ごす時間が一番好きです。壷に生けた花、今までこつこつ集めた小物類、本、紙、筆、絵具・・・・・。この愛すべき物たち全てで、この部屋の空気が出来上がっています。そして、硯石の傍には棟方志功の写真集を置いています。鉢巻をして無精髭を生やした志功が、こちらをグッと睨みつけており、度の強いメガネの奥から「いいかげんな仕事はするな!」と言っている様で、身の引き締まる思いがします。私はいつも、神様のような顔をしたその写真に、「心を込めて描かせてもらいます」と挨拶をしてから紙に向かいます。

2007年3月 2日 (金)

3月1日 黒澤明絵コンテ図

Dscn1087 永田町『黒澤』に、「影武者」の時の春日山城の絵コンテの葉書が置かれてあり、それをいただいて来たので、模写してみました。とうてい実物には近づけませんが、描いていて黒澤監督の息遣いを感じました。絵の横には監督の言葉が添えてあり、常々私も同じような思いを持ちながらいましたので、ここに紹介します。「日本人は、何故日本という存在に自信を持たないのだろう。何故、外国の物は尊重し、日本の物は卑下するのだろう。歌麿や北斎や写楽も、逆輸入されて、はじめて尊重されるようになったが、この見識の無さはどういうわけだろう。」・・・どうですか?日本の黒澤は、このような思いをバネにしながら“世界の黒澤”になっていったんですね。

2007年3月 1日 (木)

2月28日 『黒澤』の箸と箸置き図

Dscn1086 永田町にあるレストラン『黒澤』へ行ってきました。ここは“世界の黒澤”の店で、店内は黒澤明監督作品ゆかりの品々や絵コンテなどがセンスよく配置されています。外観も店内も、黒澤組の美術スタッフが演出しているというだけあって、黒澤映画を髣髴とさせ感動しました。メニューは“黒澤家のホームパーティで出された気取らない物”と言うことですが、とても格調が高く、食材への拘りは徹底しています。一流とはこういうものかなと認識を新たにしました。私はここで、陶芸家の道川省三さん、食文化総研(『黒澤』も経営するお店の一つです)社長の玉置さんのお二方のお話しに耳を傾けながら、美味しい食事をいただきながら、楽しい一時を過ごしました。芸術論・文化論、そして食の話し等など・・・お二人の幅広い知識に感心しながら聞き入っていました。とにかく触発されました!そして・・・帰りの電車の中で決意したことは、「黒澤監督がこれだけの評価を得ているのも、有無を言わせず惹きつける作品の魅力にあるわけだから、とにかく皆を感動させられるような質の高い作品を描こう」と言うことです。ちょっとおこがましいですが、そんなことを考えました。

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